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まさにアートなティース...はじめてのドキドキホワイトニングの巻。(後編)

前編の続きになります。ここから、かなりの長期戦だよ!物好きな人は一緒にお付き合いください!

 

19:30〜

施術台に腰掛けた私は、今まで起きた出来事を反芻していた。

「ここは1対1の完全なプライベートホワイトニングサロン...!もう逃げられやしない...!」

 

逃げるも何も、申し込んだのは紛れもない自分である。でも想像のはるか上をいく空間にいることで施術がとても怖くなっているのは事実。まずルリ子先生のご年齢を想像するのだけど、ご年配な感じは見受けられる。それなのにたったお一人で対応されていて...何かあったときに支えてくれる人がいないのかな、大丈夫かな?と勝手な心配をはじめる。そして先生は花粉症であることを告げ、くしゃみをするたびに手元がぷるぷるされる。だいじょうぶかな...?!そんな心配を感じている私をよそに、先生はホワイトニングの準備をお一人でされている。

 

準備が整うと、先生は丁寧に自己紹介からはじめてくださった。元々は駅前にあるテナントビルにこのお店を構えていたが、たくさんの人が来店されて1人1人と向き合う時間が少なくなってしまうため、駅から少し離れたこちらの閑静なエリアに越されてきたとのこと。先生はこのホワイトニングの施術を長いこと担当されているとのこと。お店の歴史から、先生の自己紹介を聞いていただけで20分ぐらい経過していることに気づく。でも先生の柔らかく丁寧な物腰と話し方を雑に返事することもできず、私も丁寧に耳を傾け、先生とお店の歴史を紐解く...!

 

20:00〜

お店の話が終わると、次は歯の話。ホワイトニングというものはどういうものなのか、どうやって歯を白くしていくか、そしてどれぐらい白くなるのか?などをカウンセリングも含めてお話していただく。まずはホワイトニングの話。もともと持っている歯も加齢によって黄ばんできたり、食べ物で着色してステインがついてしまうこと。普通のホワイトニングをうたった歯磨き粉はステインなどの汚れは落とせるものの、生まれ持った歯のトーン自体をあげることはできないので限界があること。ただ、このサロンで扱っているホワイトニング用の歯磨き粉は、アメリカから取り寄せていて、ホワイトニング後の白さを継続させてくれる効果があるらしくお勧めされる。続いて白くしていく方法は、歯のクリーニングを行ったあとに薬剤を塗って光(LED)を当てるというもの。歯はエナメル質、象牙質、歯髄でできていて、ホワイトニングの薬剤はエナメル質の色調を正してくれるのだとか。その結果、歯が白く見えるようになるのだとか..!(うろ覚え)大学の講義受けてる気分になる。

 

20:30〜

自分の歯の色のチェックと"神経が死んでいないかのチェック"と歯の状態を見ていただく。歯の色はシェードガイドと呼ばれる歯の色見本をつかって、現在の歯とどれぐらい明度が上がるかを予想する。生まれ持った肌の色がそれぞれ異なるように、歯の色というものも人によって全然違う。私は黄みとグレーが半分ずつかかったような色味だと言われ、そこから希望しているコースでホワイトニングすると2-3段階ぐらいは明るくなるとの予想をいただく。人によって個人差があるので、想定よりも明るくなる場合もあれば、逆も然り。こればかりは施術してみないとわからないとのこと。一番高くて即効性のある薬剤をつかえば、かなりトーンアップできるらしいのだけどいきなり春日のトゥースみたいになるのは怖いなぁと思い、予約したときと同じコースのままでお願いした。すると先生はマスク越しに笑顔になり、

先生「よく、芸能人の方のような漂白したような真っ白な歯を希望される方がいらっしゃるんですが...あれほどまでの白い歯を希望されても元の歯の色があるので限界があります。ですのでみなさんが想像している以上の漂白したような白さになるということはございません。ホワイトニングというとすごく白くなるイメージをお持ちになられますが、段階的に白く見えるようになってきますのでご安心ください」とのこと。もしかして私、春日のティースみたいにはなりたくないと思った心を見透かされている...?!

 

そして先生は丁寧に「次は歯のチェック行いますので、"しみた"と感じましたら手をあげてください。今から少々チクリとします...」といい、歯の1つずつに何かの液を垂らし始めた。その瞬間、何か確かにチクリ、...きた!「はい!」「では次」「はい!」「では..」何回かやりとりを繰り返し、次の歯に移った時から何も感じなくなる。

 

「どうでしょうか..?今のはチクリとしましたか?」「いえ、何も...感じません...!」「あらまあ。ではもう少し...2秒後ぐらいに..どうでしょうか..?」「い、いえ...何も...」何度か垂らされてもチクリとしない。チクリ実験が静かに終わると、先生は何やら考えるような仕草をしながら静かに言った。

 

先生「残念なことに、左から3番目の歯が弱っているか、死んでいらっしゃいます

私「弱っているか、死んでいる..!?!!

先生「カルテを拝見しましたが、昔、歯科矯正をされていらっしゃったんですね?」

私「はい、そうですね。親知らずも盛大に抜いて、歯を盛大に動かしました」

先生「やはり...そのときにかかった圧力により、歯の神経が弱ったり死んでしまうことがあるんです」

私「無理やり動かしているようなもんですもんね...」

先生「こういう歯は、いくらホワイトニングをしても白くはならないんです。完全に白くする場合の方法もあるのですが...」

別料金になるらしいし、その方法をきいてちょっと怖かったので今回は遠慮することに。歯の神経が死んでしまうと、その歯はどんどん黒くなっていってしまうという真実を知りつつちょっと落ち込む。歯も生きているから仕方ないよね!

 

21:00〜

歯のコースも決まり、自分の状態もチェックしてもらって、いよいよホワイトニング開始!ようやくこの静音にも慣れてきて、先生の丁寧で親切な雰囲気に安心しはじめて、世間話などもしつつの和やかムード。

 

ホワイトニングの流れは、口周りをゴムのような装置で固定して、歯茎の周りにはコットンのようなものを詰め、唇が乾かないようにグロスのようなものを塗り、薬剤を塗って、口をあけたままの状態で、歯の白さを定着させるためのライトが当たるという流れ。ライトはまぶしいので、口元以外はタオルで覆われるとのこと。

 

手順を理解しましたと伝え、いよいよ開始。紫色の口周りを固定するリップリトラクターと呼ばれる装置(プラスチック製)を先生が口元に持ってきてくださり、大きく口を開けると、先生はその装置を入れようとした次の瞬間...!

 

バキッという音がして、装置が...

 

割れたーーーー!!

 

真っ二つに割れた装置は私の喉元のあたりに落ち、私も先生も「ひゃっ」と驚く、そして私は...笑いが止まらない...!さらに追い打ちをかけるかのように受付の電話が...鳴りはじめた...!!そして先生はおろおろしながらも申し訳なさそうに申し訳ございませんと言い、電話を取りに席を...外した!

 

また静音に包まれた施術代に一人寝そべり、割れた装置を見ながら笑いがとまらない私...。こんな濃ゆい経験、普通のホワイトニングサロンじゃできなかったYO...!

 

電話対応を終えた先生が戻ってくると、装置が割れてしまって驚かせてしまって...という感じだったので、とりあえず話題を変えて入店してからずっと気になっている質問を投げかけてみることにした。

私:「このお店は先生お一人で対応されているんですか?受付の電話も対応されていましたよね...?」

先生:「いえ、いつもはもう1人受付の子がいるんですけれども、今日は風邪でこれなくなってしまったんです。」

私:「そうだったんですね!」

先生:「なんども待たせてしまって、本当にごめんなさいね」

私「いえいえ!大丈夫です」

 

割れていない新しい装置で再チャレンジし、今度はしっかりと割れずにはまり、私の口は無事にリップリトラクターによって固定され続けた。そしてようやくいくつかの手順をふみ、ライトがあたって、タオルで視界が阻まれた。暗闇の世界。

 

そして暗闇の中ふと思う...「果たして、何時に帰れるのだろうか...?!」

 

21:40〜

暗闇の中で感じる光を感じながら、いま何時だろう予想もできずにじっと目を瞑り、時間を知らせるタイマーがなってようやく明るい世界にカムバック。

 

先生「こちらで施術は終了になります。うがいしてくださいね」

うがいをした後、手鏡を渡されて自分の歯を見つめると...!

 

私「あっ...ほんとに白くなってる〜!」

先生「思っていたよりも白くなりましたね」

 

私がニコニコすると、先生もニコニコしてくれる。時計をみると、終わった時間はなんと22:00!約4時間の長い時間を経て、私の歯は心なしか白くなった...!効果は確かにありました。お会計が終わる頃には先生はすごくフレンドリーで、おまけでオリジナルの歯ブラシもくださった。

 

遅くなってしまったことに対して、初回はカウンセリングもあるのでお時間がかかってしまって...と先生はごめんなさいねとおっしゃっていた。時間はかかったけれど、ホワイトニングに関する知識はかなり身についたように思うし、初めてだという私に面倒くさがらずに一から丁寧に教えてくださった先生は本当に白い歯のようにまばゆい存在でした...。

 

そして最後の最後、お会計時のこと。支払いの時に受付のカーテン越しに、別の人の「気配」があって、先生が私が払ったお金の一部について誰かとやりとりしている声が...声が...聞こえたこと、これが未だに解せない謎...。怖くてお会計の時に奥に人がいるのか聞けなかった!でも確かに誰かと話していたような...私が疲れていたのかな...。この最後の終わり方が現実世界にいないかのような歪んだ空間に思えてしまい、"世にも奇妙な物語"感がすごかった。

 

地下の階段から地上にあがっていく際も、先生は丁寧にお辞儀して見送ってくださったのだけど、私は一段ずつ上がるたびに現実世界にようやく戻ってきたような地に足のついた感覚を取り戻していったのでした(小説じゃなくて、実話です...)

 

店名は伏せますが、マンツーマンかつ丁寧に説明してくれて、効果も感じられたし、総合的にはよかったなぁと思います。お店が気になる方は題名が店名のヒントなので調べてみてください。ちなみに店舗によって対応してくださる人は違うと思うので、今回のようなマンツーマンなるのかは不明です。他の店舗を利用していないのでなんとも言えないため、控えさせていただきます...。

 

いろいろありましたがホワイトニングは1回で終わりじゃなく、2~3回継続して続けることで白さをキープできるらしいので、また行ってみたいなあという気持ち。

それではみなさんも、歯をお大事にっ!