今宵ひとりBarデビュー体験

こんばんは!

(※今回のエントリは、27歳の時の体験記です。1年前の出来事を再編集してみました)

 

9月で歳をとりました。ひとつ歳を重ねたら、「バーへ行く!」と決めていたので、今回は「はじめてのバー(Bar)体験記録」をお届けします。

 

私の中で「バー」は落ち着いた大人の集う空間、というイメージがあり、何歳から行き始めるものなんだろう...という疑問がありました。歳をとり、色々経験していく中で滲み出る余裕みたいなものを持ち合わせている人が行くべき場所。そんな先入観がありました。

 

でも最近はお酒も少しずつ窘めるようになってきたし、そろそろ扉、開いちゃってもいいのでは…という謎の自信が湧いてきたので、思い立ったその週に行くことに!

 

さっそくバーにいってみよう 

まずは、どんな感じのバーに行くかを決めます。 「バーヒエラルキー」なるものを頭の中で作り込んでる私。どこからせめてよいものか...としばし考察。

 

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いちばん最高峰なのは、高級ホテルのラウンジバー。しっとりとした服に身をつつみ、マナーをわきまえた人だけが入店をゆるされるような格式高い空間。

 

チャージ料の高さやカクテルを添える手が震えそうだし、何よりも場に似合わない気がしているので、いつか行けたらいいなぁという感じ。

 

かと言ってカジュアルすぎるバーを選ぶと、変な人に絡まれたり、ぼったくられたりしないだろうか(偏見)という不安も。

 

...ということで、まずはオーセンティック(正統派)なバーを探すことに!

食べログの評価がよさそうなところな地元のお店に目星を付け、金曜の夜にいざ突撃!

 

勇気を振り絞って入ってみる  

目星をつけていたお店は、地元の駅から10分ぐらい歩いたところにありました。入る前から既に緊張MAXだけど、ここで逃げたら女が廃る...!なけなしの勇気を振り絞りながら地下に続く仄暗い階段をゆっくりと降りて扉を開けると...

 

「いらっしゃいませ」と3人のバーテンダーさんが出迎えてくれました!

 

こんばんは~と返しつつ、ひとりです~と伝えると、にこやかにヒノキの長いロングカウンターへ案内されました。

 

カウンターに着席のち、どこを見ていいのかわからずふわふわする。

 

慣れるまでの独特の「間」が苦手。

果たして乗り切れるだろうか...ゴゴゴ... 

 

ぐるぐると考えていると、目の前にいるバーテンダーさんがおしぼりをサーブしてくれました。あたたかくて、ふかふか...ボルドー色の洒落たおしぼり...。おしぼり置き場まで用意されている...。おしぼりフェチの私にとって、割と重要ポイント。最初の出だしからグッときました。

 

手を清めたところでメニューを受け取って見てみると、飲み物以外にもご飯ものがずらり。

 

おお...!バーだけど、ご飯あるよー!

お腹をしっかり満たせる充実のラインナップ!

 

事前に調べておいたのですが、このお店はブラッセリー。

※ブラッセリーというのはご飯も出してくれるバーのことのようです。

 

空きっ腹に飲むと確実に酔うタイプなので、カクテルの他にオムライスとフルーツトマトのサラダも注文。直感で選んだけども、オムライス頼んじゃうあたりが、女子だよね〜と他人事のように思う。一通り注文したので、カクテルがくるまでの「間」がやってきました...。妙に緊張してしまって、どこを見つめていいのかわからなくなる…。ひとりだし、手持ちぶたさ感。でもバーだし、座っていきなりスマホいじるのも...と思って、ただ静かにヒノキの木目を見つめ続ける。ああ、ひとりで行く時の心得みたいなのを読んでおくんだった...!と早くも緊張。

 

でも私は気づいてしまったのです。バーデンダーさんが...目の前にいらっしゃるバーテンダーさんがこちらの様子を伺い始めていることにッ!

 

バーテンダーさんがいらっしゃる…。これがバーか…。バーなの...そうだよ〜ここがバーだよとマークパンサー風にぐるぐるしていたら、目の前のバーテンダーさんと目があって...

 

微笑まれる。

微笑み返す。

 

恋がはじまる...?はじまっちゃう...?

 

 

...まぁ、現実的にそんなことはありませんでしたが、最初はどこから来たんですか?みたいなところから会話が始まって、ゆるやかに穏やかに話がトントントーンと弾んでいきました。長身でメガネの似合う爽やかなバーテンダーさんは昔パティシエだったそうで、このお店のデザートを担当しているそうです。

 

しばし談笑して、そんなに肩肘はらなくてもいいのか〜と思い始めた頃に、梨のカクテルとフルーツトマトのサラダがやってきました。

 

まずは、梨のカクテルからいただきます。

..

...

こ、これは....!!(心の声)

 

今まで飲んだお酒のなかでいちばんおいしい!居酒屋やカジュアルなレストランで飲んでいるお酒と確実に何かが違う...!

 

梨の瑞々しさにフレッシュミントが混ざりあい、甘いのにさっぱりとした余韻。これがほんもののカクテル......お酒と真摯に向き合う人が作る「お酒の美味しさ」というものか...と興奮。

 

トマトがきれいに並べられたフルーツサラダは、常温ではなくすこし冷えている。実がひきしまったトマトが口の中できゅっと溢れ出す。美味しい!個人的には冷えてるサラダが好きなのでこれはかなり嬉しい…と夢中で食べる。トマトの素材感を出すためにドレッシングがひかえめなのもよいです。

 

サラダを食べ、カクテルを飲みながら近くにある壁掛けテレビを眺めていると、程よい頃合いにオムライスがやってきた。まさかバーでオムライスが食べられるなんて思わなかったけれど、これが予想を裏切る美味しさ。懐かしさの残る卵の薄さとご飯の味。トマトソースがすごく優しくて一気に食べてしまった。

 

そして何よりすごいなあと思ったのはさっきまで話をしてくれていたバーテンダーさんが気を利かせて、食べているときに妙に気配を消してくれていたこと。目の前にいるのに「気配が消えている感じ」がある…!これはスタンドなのか...?本体はどこにいるッ!と言わんばかりの気配の消し方だぜッ。

 

 

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などと思いつつ、食べつつ、しばし時が流れます。お腹が満たされ、お酒も良い感じにまわってきました。最初に心配してた「間」のことなんか忘れちゃってたよ〜!

 

梨のカクテルが残りあとわずか、となった頃合いを瞬時に見合って、「2杯目はいかがですか?」とバーテンダーさんが気配を戻して聞いてくれる。ここはバーテンダーさんが気さくと事前に調べていたけれども、(調べすぎ)実際にも気さくで、気が利いて、きびきびと動いて、大変素晴らしい。こちらが食べているときは気配をけしているような感じもあるし、手持ちぶたさにしていると、さりげなく話しかけてくれる。

 

バーに来るのが初めてなんです、という話をしてからは、「ここが大丈夫ならこのお店もオススメですよ」ともう1件のオススメのお店を教えてくれた。

 

1杯目が終わるタイミングでトイレを借りる。バーはトイレで決まるという話を聞いていたのでドキドキしたけれど清潔だし、マウスウォッシュまで完備してある。なのにマスターが好きな野球のカレンダーが飾ってあったりして、アットホームな雰囲気もある。「惚れるトイレ」だなぁ...。

 

ほろ酔いのまま、カウンターに戻って2杯目を頼む。おすすめしてもらった、生姜のきいたモスコミュール。ただのモスコミュールじゃなくて「超モスコミュール」とのこと。キンキンに冷やされた胴のマグにざくざくとした氷と細切りの生姜がピリリっと喉にはいっていく。たしかに「超」生姜がはいってる気がする。

 

汁じゃなくて細切り。すごいよ、これは...ピリリ...ピリリ...語彙力が乏しくて伝わらないのがもどかしいぐらいおいしい...。その間にもピリリ...

 

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その名に恥じないピリリ感is最高

お酒と相性のよいグラスで出し分けているところにも感動。

 

余裕がでてきたので、周りにいる人を眺めてみる。マスターは常連さんと和やかに話をしているようだ。他のお客さんも自分の世界に入っていたり、バーテンダーさんと話したり思い思いの時を過ごしている。ああ、ここはいいバーなんだな...。初めからいいバーに来ちゃったんだな…。ほろ酔いになってふわふわした気持ちになっていることに気付く。

 

3杯目を飲む気力はなかったので、そのままお会計へ。ご飯とカクテル2杯で5000円ほど。1回目は早めに切り上げた方がよい、というのを聞いていたのだけど、居心地がよくて思いのほか長く滞在しました。安すぎず高すぎず、ちょうどよい感じ。お店の雰囲気や立地、サービスを考えると感覚的には安いかもしれない。

 

バー側からみて、そのお店に合う客になれるかは別として、今後も定期的に通いたいなあとおもえるお店に出逢えました。女子ひとりだと敬遠しがちな場所ではあるものの、ちゃんとしたバーで飲むカクテルの美味しさは、一回でいいから経験してほしい。本当に美味しい...!1年経った今でも、しっかりとあの時の感動を覚えています。

 

行きつけのバーを作って親しい人を誘っていけたら素敵。こうしてまた、新しい扉をひとつ開いたのでした。

 

今回訪れたお店は、自由が丘のスーパーヒーローです。

素敵でかしこまりすぎない程よいカジュアルな雰囲気でしたので、ひとりでもヨシ、誰かを誘って行くのもヨシです。

 

それではみなさん、チャーミングな週末をお過ごしくださいませ!