デット オア アライブ 生牡蠣

こんばんは!北風と乾燥のダブルパンチで久しぶりに風邪をひきました。風邪ひいていない期間が長ければ長いほど、風邪になったときの治りが遅くなるという何とも哀しいジンクスをひっさげながら。

 

さてさて1月になり、牡蠣が美味しい季節になりましたね。牡蠣という麗しき食べ物がとても好きだと言いながら、28年間ずーっと100%加熱した牡蠣(ほぼカキフライ)ばかり食していました。幼少時代に両親から"生牡蠣isあたる伝説"を聞いて子供ながらに震え、大人になってからも周りの人のあたった後の壮絶な話を聞いては戦慄し、美味しさとお腹を壊すスリルが相反する食材のヒエラルキーの中でもトップに君臨するぐらいの怖いもの見たさ的な存在として生牡蠣だけは尊敬しつつも敬遠していました。(好きと嫌いは紙一重✴︎)

 

時は経ち28歳。思いもよらず「食べなくてはいけない」場面に直撃しました。それは今月初旬に以前の職場の人たちとご飯にいったときのこと。魚が美味しい某居酒屋にて、季節の魚盛り合わせを頼みました。数十分後、ドーンと勢いよく海の幸がテーブルに運ばれてきました。

 

魚が美味しいと謳うだけあるなという感じの盛り付けとボリュームとダイナミックさ。感心しながら並べられている魚たちを見つめます。うんうん。カンパチ、イカ、アジ、マグロ、うんうん。大好き〜!その横にあるのは...あれっ...えっと...なまがき...?まさかの生牡蠣!!こんなところで出くわすとは...!

 

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生牡蠣が盛り合わせに含まれていることをきちんと確認せずにオーダーした私はもぞもぞしながら目の前にいる二人を見つめます。二人ともニコニコと美味しそう〜と魚たちを眺めている状況。二人はきっと生牡蠣を食べられるはず...しかも生牡蠣はふたつ...だけ...!ここは素直に、生牡蠣が怖くて...と伝えよう。二人に食べてもらおう。と思った次の瞬間 Aさんがサラリと言いました。

 

「ごめん、牡蠣苦手...」

 

 オーマイ!オーマイ!

 

Aさんの瞬時なキラーパスには当然反応できず、しかも残すなんてもってのほかマインドの私は残すという選択肢を持ち合わせていなかったため、「じゃあ牡蠣もらっちゃうね」と言いました。

 

こうなったら後には引けません。私は試されているのかもしれない。そもそも、私は牡蠣自体が苦手なのではなく、あたるのがただただ怖いというだけ。28年間温め続けたチキンハートが今静かに食べるときなのだと背中を押し始めました。あたるか、あたらないか。生きるか、死ぬか。そうつまり自らは選べない究極の2択で...私は今...試されて...いるッ!

 

チキンハートが踏み出せずにとりあえず違う魚をいただいている間に、Bさんはさらっとつるっと目の前で生牡蠣を食べました。「美味し〜!」そうか...うん...冷静に考えて、生牡蠣は美味しい。そう。美味しい。美味しいに決まっているっ...!

 

(少し長くなるので、BGM、添えときますね)

www.youtube.com

 

出されたら早めに食べないと鮮度落ちちゃうしな。と言い聞かせ、いざ実食。

そして、その瞬間、悟りました。

 

ああ、生牡蠣というものは、皆があたるかもしれないという恐怖を抱きつつも、その恐怖を抱きつつもなお、それでも食べたいと渇望するに値する魅惑の食べ物なのだ...。まずパァァッと口の中が光っている感覚。口の中に広がる、強さと優しさのつまった雄大な海...。見目麗しく、しかも口の中でも優雅に彷徨い続ける儚げな食べ物...。甘みと苦みとときめきと。それは本当に一瞬のできごとでした。28年間、生牡蠣を避け続けていた私が目からぽろぽろと牡蠣をこぼしてしまいそうになるぐらい美味しかった。海のミルクと名付けた名付け親の人の表現に感服。これ以上の言葉なんて、生み出されないよ...!というぐらいのぴったり感。生きててよかった〜!生牡蠣フォーエバー!!!

 

生牡蠣を食べた後の私は最強な気分になり"あたる可能性が無きしにもあらず"ということをすっかり忘れ、その後の宴を楽しみました。

 

ほろよい気分で帰宅し、ふと想います。「ついに生牡蠣を食べてしまった。さてどうする。」食べてしまったのだしどうしようもないのに、どうするかを考えてしまうあたりが残念ポイント。残念な思考がたどり着いたその先は、神頼み。寝る前は何度も「あたりませんように...!」という願いで目をつむるものの、「1個ぐらいであたるなんてそっちのほうがどうかしてるよね!」という雑な邪念に揺れ動きながら眠りにつき、次の日の仕事中は常に気を張っていたのですが...大丈夫だった!よかった〜。よかったよ〜。 

 

しかし私は疑問に思うのです。なぜ人は、堂々と生牡蠣を食べられるのだろうと。好きな人は結構たくさん食べにいっているイメージがあるし、何より食べる量も多いよね。28年間生牡蠣を避け続けてきた私からしてみると、デット オア アライブの2択を常に目の前の生牡蠣と対峙し続けるロシアンルーレット並の勇気が必要だと思うのですが...!考えすぎなのだろうか。この思想が狂っているのだろうか。もっと陽気な気分で、牛乳を飲む感覚で食べられるのだろうか。答えはまだ出ません。生牡蠣って奥深い。

 

ちなみに、今回生牡蠣を食べたお店は美味しくてコストパフォーマンスが最高な魚金です。予約取れないことが多いし、当日突撃してみるしかない場合も多々ありますが入れると嬉しさ2倍。恵比寿、新橋、五反田、神楽坂と色々な店舗に行ってみましたが、個人的には恵比寿のこじんまりとした雰囲気が好き。カウンターも木彫りのどっしりした感じで、なかなかよかったよ。五反田もよいです。

恵比寿魚金 | 株式会社魚金 魚金グループ

 

初めていく人にお伝えしたいのはデートよりも、3〜4人ぐらいでいくほうが圧倒的にコストパフォーマンスがよろしいということ。2人ぐらいでいくと1品ずつのボリューム感に圧倒されて、味わうというよりガツガツしちゃう感じにもなるので、大人数で何品か頼んで楽しむほうがヨシです。少人数でいくときでも一気に何品も頼まず、様子みながら注文していってほしい...!

 

それではみなさんも、美味しい牡蠣に巡り会えますようにっ!